ヘルペス治療薬ゾビラックスの気を付けたい副作用とは

投稿日:2017.12.25

性器ヘルペス、口唇ヘルペス、水疱瘡、帯状疱疹の治療薬として、広く使われているのがゾビラックスです。体内に入り込んできたウイルスの増殖を抑制する効果の高い薬剤ですが、ゾビラックスには気を付けたい副作用がいくつかあります。

ゾビラックスの副作用が発生してしまう確率は、性器ヘルペス・口唇ヘルペスが1.12%、水疱瘡が1.05%、帯状疱疹が5.91%と報告されています。

主な症状としては、眠気、頭痛、身体の怠さなどの神経系の症状や腹痛、吐き気、下痢などの消化器系の症状があげられます。消化器系の副作用は、ゾビラックスの有効成分が腸から体内に取り込まれる際に発生するとされています。しかし同時に、精神的なストレスが引き金となって消化器系の症状が現れる場合もあるため、すべてがゾビラックスの副作用であるということは断定できません。

肝臓や泌尿器系でも、副作用が起きる可能性があります。有効成分のアシクロビルが肝臓で代謝・分解されずに蓄積されていったり、腎臓でろ過される際に結晶化し、沈着してしまったりすると、肝機能障害や急性腎不全などの副作用が起きてしまいます。特に肝臓や腎臓に持病を抱えている人などは、肝臓や腎臓が本来の働きができていない場合があるため、こうした事態に注意が必要です。長期間服用する際は、定期的に血液検査や尿検査を受けるようにしましょう。

今あげたようなこれらの副作用に関しては、基本的にはゾビラックスの服用をすぐに中止すれば、症状が治まりやすいものですが、ごく稀にアナフィラキシーショックのような命にかかわる副作用が出る場合もあります。アナフィラキシーショックとは薬剤への過敏反応のことで、動悸や息苦しさ、吐き気、血圧の低下などの症状が現れます。アナフィラキシーショックは事前に発生を予測することは難しいので、アレルギー体質だったり、今まで薬の副作用を経験したことがある人は特に服用後の自分の体調の変化を注意深く観察しましょう。

ゾビラックスとバルトレックスの違い

現在、ヘルペス治療薬として最も良く使用されているのは、ゾビラックスとバルトレックスという抗ウイルス剤です。

ゾビラックス

まず最初に開発されたのがアシクロビルを有効成分に含むゾビラックスです。ヘルペスウイルスの増殖を抑える効果があり、副作用が少ないということで広く使用されていました。
使用方法としては、内服薬としてだけではなく、薬を飲ませにくい子供などには塗り薬で、症状が重症化している場合は、直接体内に点滴で投与します。

しかし、水に溶けやすいという性質を持つので、体内に吸収されやすく、薬の作用時間が短いというデメリットを抱えていました。その点を改善したのが、バラシクロビル塩酸塩を主成分とするバルトレックスです。

外部リンク情報

ゾビラックスのことをもっと知りたい方はこちら

バルトレックス

バルトレックスは体内での吸収効率を高めるために、有効成分の化学構造を変化させました。その結果、従来はゾビラックスを1日の5回程度服用しなければいけませんでしたが、バルトレックスの場合は1日2回の服用で十分な効果が得られるようになりました。

副作用はゾビラックスと同様、肝機能、消化器系、腎臓・泌尿器系、精神神経系で発生する可能性があります。薬の安全性の面では双方の薬ともに大きな違いは見られず、バルトレックスもゾビラックスも購入するには必ず医師の処方箋が必要です。

バルトレックスの方が開発された時期が最近なので、1錠当たりの薬価は70~150円程高くなりますが、服用回数が少なくて済むので、トータルでかかってくる費用はほとんど変わりません。