ヘルペスに感染してしまう原因について知る

投稿日:2017.11.09

ヘルペスと言えば不快な水膨れができたりなかなか治癒しない面倒な病気ですが、最初から誰でも感染の可能性があるわけではありません。生まれたての赤ちゃんにはヘルペスウイルスには存在せず、成長していく過程で感染者からウイルスを移されることで感染者となります。

感染してすぐに発症する人もいれば、神経系の奥にウイルスが潜むだけの人もいます。風邪をひいたり疲れが溜まったりして免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが増殖して暴れ始め、症状を現してしまうのがヘルペスという病気です。発症すると患部の皮膚に水泡ができることが多く、この水泡の中には数多くのウイルスが含まれています。

患者以外がこの水泡に触れてしまうことで、ヘルペスウイルスに感染してしまうことになります。私たちの皮膚は健康な状態ならしっかりと角層によって保護されているため、ウイルスが付着しても体内に入り込む心配はありません。しかし、少しでも傷があったり肌荒れなどで角層がダメージを受けていると、その箇所からウイルスが侵入してしまいます。

皮膚だけでなく、ウイルスは粘膜を通しても侵入することができます。粘膜は皮膚と違って角層が無いため、ウイルスの侵入を防ぐことができません。ここに付着すると高確率でそのまま感染してしまうため、特に注意しておく必要があります。

こういった原因でヘルペスに感染してしまうのですが、具体的にどういった経路があるかという点も覚えておきましょう。まず注意すべき粘膜の感染ですが、これは感染している相手との性行為だけでなく、コップやペットボトルの回し飲みなどでも起こり得ます。ウイルスは精液や唾液やなどの中にも多く含まれているため、相手と直接粘膜が触れるような接触はくれぐれも注意しておきましょう。

この他、家族でタオルを共有している場合も感染原因になるので危険です。タオルに残ったヘルペスウィルスが家族の手に付着し、何かのきっかけで傷口や口などから侵入してしまいます。実際にこのような経路で感染するケースも多いので、性行為がないから安心とは言い切れません。

ヘルペスウイルスは感染力が非常に強い

世の中には多種多様な病原菌が存在していますが、その中でもヘルペスは特に感染力の強さで知られています。身近にありふれているウイルスでもあることから、成人の何と50%以上が既に感染しているとも言われているほどです。

大手製薬会社が行ったヘルペスの調査によると、20代から30代の若年層では約50%、60代以上になるとほぼ全ての人が感染していることが分かりました。この調査は首都圏に住んでいる成人を対象としたものなので、全国を対象にした場合も同様の結果になるとは言い切れませんが、それでも感染力の強さを理解するには十分でしょう。

感染力が強いということは、精液や唾液などを介する濃密な接触を行わなくても感染する可能性があるということです。食器をうっかり一緒に使ってしまったり、同じタオルで手を拭いただけでも感染の原因になります。水泡ができるなど、ヘルペスの症状が出ている人と一緒に生活している場合は特に注意しておきましょう。

ただ、ヘルペスの感染力は強いですが、感染したからと言ってすぐに発症するわけではありません。免疫力が十分にある人や一定の抗体ができている人は、ヘルペスの活動を抑え込むことができるので何の症状も現れないことが多いです。逆に、疲れているなどして免疫力が下がっている人や抗体が作られにくい人などは、感染後すぐに発症したり、再発を繰り返してしまう傾向にあります。

また、ヘルペスは幼児期に感染するよりも、成人してから初めて感染した場合の方が、症状がより重いという特徴があります。高熱が出たり患部や体の様々な場所に激痛をもたらすこともあるので、成人で一度も感染していない人は特に注意して予防対策を行っておくようにしましょう。